ELEMENT 24《KIKA》JACKETの正面

ELEMENT 24《KIKA》JACKET — 構造をまとう

衣服の輪郭を建築のように組み立てる。ELEMENT 24《KIKA》JACKETはパターンワークとテーラリングによって立体的な構造を形にしたダブルブレストジャケットです。

斜めから見たELEMENT 24《KIKA》JACKETの立体的な構造

パターンは構造である

《KIKA》の幾何学は表面に加えた装飾ではありません。一つひとつの切り替えが黒い生地を複数の面に分けます。その面をテーラリングでつなぐことで身頃の量感と輪郭が生まれます。

襟と肩と前身頃と袖。各部を横切る線は役割の異なる面を分けながら一着の形へつなぎます。仕立ての構造そのものを造形として見せるパターンワークです。

前身頃と袖口にはダークカラーの水牛ボタンを使用しています。黒の中に異なる艶と質感を置くことでボタンも構造を示す要素になります。

ELEMENT 24《KIKA》JACKETの襟と前合わせに重なる切り替え

ダークカラーの水牛ボタンを配したELEMENT 24《KIKA》JACKETの袖口

フロックコートの時間

着想の起点には18世紀から20世紀にかけて男性の制服や礼服として着用されたフロックコートがあります。1720年代には日常やスポーツの場でカジュアルに着られていました。その後に社交の場へ入り男性用礼服へと意味を変えます。

《KIKA》は完成した礼服の型だけを引用しません。一着の服が用途と意味を変えてきた時間までデザインの中に引き込みます。二列のボタンと重なる前身頃は礼服や制服の正面性を残します。幾何学的な切り替えはその歴史的な形式を解体して現代へ組み直す編集線です。

ラペルを開いてELEMENT 24《KIKA》JACKETを着用したモデル

着る人へ開かれた前合わせ

ラペルを開けばシャツのように軽い表情になります。襟を立てて身頃を重ねれば制服を思わせる閉じた輪郭へ変わります。

左右どちら側でも留められる前合わせは着る人を一つの作法へ固定しません。ダブルブレストという規則を残しながらその規則を着用者へ開く。男性の礼服だったフロックコートを性別を限定しないユニフォームへ読み替えるための設計です。

襟と前合わせと二列のボタン。切り替えられた各部は身体を包む構造であると同時に服装史を現在へ読み替える要素でもあります。

襟を立ててELEMENT 24《KIKA》JACKETを着用したモデル

プールサイドでELEMENT 24《KIKA》JACKETを着用した全身スタイリング

※着用写真はサンプルを撮影したものです。量産分はシワを抑えるため生地の一部を変更しています。本体はウール100%のままです。

COLLECTION “SWIMMING POOL” の映像

《KIKA》が発表されたBIÉDE COLLECTION “SWIMMING POOL”の映像からCITY 02とCITY 04を紹介します。

日本の生地と縫製

本体にはウール100%の日本製生地を使用。裏地はキュプラ100%です。縫製も日本国内で行っています。設計から仕立てまでの精度が建築的なフォルムを静かに支えています。

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